英会話以外にもメリットがあるバイリンガル教育

日本では、バイリンガルと聞くと特別な存在のようなイメージがありますが、国境が複数の国と接しているスイスなどのヨーロッパ諸国では、多くの子供たちが2か国語、3か国語を自由に話すことができます。日本人のように、一生母国語のみ話すモノリンガルは、世界でも少数派といえます。

バイリンガルに育てることは、外国語を話せるようになるだけではなく、子供の知的発達を刺激したり、柔軟性のある思考力や想像力を高めたり、言語感覚が養われるため、第二・第三外国語の習得にも役立つといわれています。

モノリンガルの人が外国語を習得するためには、海外留学したり、長期間英会話学校へ通ったりと、時間と労力にくわえ、経費も余計にかかってしまいます。幼児期から小学校6年生ころまでにバイリンガルに育てる以上に、苦労がともないます。

以前は、父親の仕事の関係で幼少期を海外で過ごしたり、国際結婚の家庭など、特別な環境で育った限られた人がバイリンガルになると考えられてきましたが、昨今では、家庭や学校、環境を整えることで、お子さんをバイリンガルに育てることができるノウハウが明らかになってきました。幼少期に海外生活を送った帰国子女や海外で生まれて育った日系子女など、自然とバイリンガルに育った大勢の子供たちの体験談によるものです。

一番大切なことは、家庭のなかで、はっきりと二カ国語を使い分けること。言語の形成期である2歳から12歳頃までに、お子さんを言語の使い分けをする環境におくことで、自然と子供がバイリンガルに育つことがわかっています。インターナショナルスクールや親子留学もひとつの方法ですが、それほど経費をかけなくても、この環境を家庭でつくることで、どんなお子さんもバイリンガルへ育てることができるのです。

幼児・子供のバイリンガル教育について

幼児や子供の英語教育で、誤解されてる方がたくさんいます。

子供は、大人が考える以上に、非常に容易に言語を習得する能力があります。まず、お母さんが、子供の能力を信じることが大切です。

語学の習得能力は、年齢によって異なります。0歳から9歳の時期は、外国語を母国語のように、複数であってもどんどん覚えることができます。しかし、その言語に触れる環境をやめてしまうと、たった2,3ヶ月で簡単に忘れてしまう時期でもあります。10歳から12歳に覚える言語は、一生使える母国語として定着しますので、完璧なバイリンガルになります。13歳以降は、外国語として意識的に学ばないと脳に入らなくなってしまいます。

バイリンガル教育として最適な期間は、5歳頃からはじめて12歳までしっかり継続することが大切です。6年生までしっかり基礎力がつくと、そのあとは自分で本を読んだり、映画を観たりしながら、ボキャブラリーを増やしていくことができます。母国語のように自然に言語を習得できる9歳までに英語学習をはじめて、12歳まで続けることがバイリンガルに育てる一番大切なことです。何歳からはじめるかは、親の価値観によりますが、12歳まできっちり続けること。

そして、親も一緒に子供と簡単な英語で話すことも非常に効果的です。多少発音に自信がなくても、親が簡単な英会話を正しい使い方で子供とコニュニケーションすることは、子供にとって大きな財産になります。いつか正しい発音を身につけることは必要ですが、発音はあとから上書きすることができますので、積極的に親子で英語を話してみましょう。

早くから英語教育をすると日本語の上達を心配する方もなかにはおりますが、日本に住んでいるのであれば、その心配はありません。学校、テレビ、環境のなかで十分母国語を吸収できるからです。お子さんの英語教育のために、英会話教室やオンライン英会話などを活用しながら、お母さん、お父さんも一緒に英語を学んで、お子さんと会話してみることも非常に効果があります。

そして、ディズニーなど英語のアニメなどを繰り返し観ることで、ボキャブラリーもどんどん広がっていきます。人任せにせず、お母さんやお父さんも一緒に英語で子供と触れ合うこともバイリンガル教育では大切なことです。

2020年からの英語教育と早期英語教育

こどもの早期英語教育の人気が高まっています。英語活動の授業を取り入れる幼稚園や小学校が増えてきましたし、幼児や小学生向けの英語教室、英語教材、オンライン英会話、親子留学なども、一般的になってきたからでしょう。

また、2020年より実施される英語教育改革の影響もあります。

いま小学校5年生と6年生で実施されている体験型学習の外国語活動が、小学3年生と4年生で行われるようになります。成績はつきませんが、アルファベットを書く練習や、動物・食べ物・色などの単語を楽しく学ぶ大事な時期です。

そして、5年生と6年生は、英語が評価対象となる正規の科目として加わります。いままで中学校で学んでいたレベルの内容を小学校で終えて、中学校では今の高校レベルの内容を、すべて英語で教える実践的な授業へと変わります。

小学校高学年になると漢字も難しくなってきますし、従来の学習内容に加えて英語を勉強することに、不安を感じる保護者も多いと思います。

また、学校の成績や受験のための英語学習ではなく、将来世界で活躍できる実践的な英会話力、コミュニケーション能力を、学校の英語授業で本当に身につけられるのか・・・ 受験だけの英語を経験して、英会話力にコンプレックスをもつ保護者の方々は、子供たちにはそうなってほしくないという思いから、早期英語教育をはじることで安心できるそうです。

このブログでは、子供にとって一番効果的な早期英語教育について考えていきたいと思います。